平成16年8月30日

お客様各位

株 式 会 社    山 喜 農 園

新潟県北魚沼郡堀之内町原1280-1

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球根情勢報告及び04年産オランダ産百合在庫表送付について

 

 

 平素よりお引き立ていただきありがとうございます。

 

 

南半球産百合

04年産

取扱状況

 

 

   当社入荷数

   全国入荷数

 01年産

 約 3,500,000 球

 約 5,000,000 球

 02年産

   5,600,000 球

  11,500,000 球

 03年産

   5,000,000 球

  11,800,000 球

 04年産

   5,800,000 球 (予定)

    未 定

 

 一旦、約6,000,000球の確保を行ないましたが大幅な欠品となってしまいました(500,000球以上)。その後代替品種導入検討がなされ、上記の球数が確保されています。

 

 現在のところ、チリ産(SONE社生産分)のソルボンヌ,ティバーの作況からくる球数変更案内がまだ行なわれていないため、まだ変化する可能性があります。

 

品質について

 

 N.Z.から第一便が到着しています。球根の形状は昨年ほどきれいではありません。

 

 品質についてはまだはっきりしたことはいえません。

 

 入荷状況は品種によって違います。掘り取りの遅い品種についてはまだほとんど積み込まれていません。年々掘り取り期を遅らせているのに加えて、掘り取り作業からパッキング作業を終了させるまでに2週間くらい時間を掛けています。「球根の呼吸活動が少なくなってから箱詰めをする」という方針変更を行なったとのことです。

 

オランダ産百合

03年産

取扱状況(当社及び財務省統計より)

 

 当社:約46,300,000球(最終入荷量)  未販売在庫 約130,000球

 日本:7月末までの輸入量 約142,500,000球 前年同時期比 約3%減少(最終入荷量未定)

 

出庫状況

 

 約 40,200,0000 球 出庫

 約  6,100,0000 球 残   過去3年の出庫とほぼ同様のペース

 

 透かし百合/L.A./鉄砲

 大きな事故はありません。L.A.がやや芽伸びが多いように感じています。

 

 オリエンタル/O.T.

 過去2年間と比較すると球根に「力」があり輪付きも良く、日本側の切花栽培環境が高温/集中豪雨などの劣悪な状況にもかかわらず良いものが出てきているように思います(切花農家の努力も大きい)。

 

 しっかりできているものがある一方、「燐片腐敗」「カビ」「様々な理由で発生する不発芽事故」はやや多いように感じています。それも元々長期保管が難しいといわれている品種について、「やはり出たか!」という風に思うくらい発生しています。

 

 ソルボンヌ,シベリアには青カビ/腐敗等はありましたが、不発芽は少ないようです。

 

 リアルト,シンプロン,マルコポーロ,メデューサ,コンカドールなどには、かなり多くの不発芽が発生してしまったロットがありました。

 

 全国的にも03年オリエンタル系の品質問題、04年産南半球産オリエンタルの入荷遅れなど、球根流通にやや乱れが発生しそうだと感じています。

 

 

04年産

取扱状況

 

     前年同期比較で 約 89%

 03年産総取扱数と比較で 約 66%

 

 となっております(約30,500,000球)。

 

 ここ数ヶ月間球根価格はじりじりと上昇傾向を続けていますが、経営の中心となる品種の球根確保はかなり進めていただけたようです。大変ありがとうございます。

 

 03年産球根については必要以上に過剰な価格暴落が発生してしまいましたが、04年産については栽培面積減少、作況はあまり良くないであろうという情勢の中で過剰な高騰が生じていないので助かっています。

 

 一部カサブランカなどの重要な品種は、販売を控える動き(売りすぎにならないように)が出始めました。近年には無かった動きですので、少々戸惑う場面もありますが、これこそ正しい動きとも言えなくもありません。

 

 

 9月3日(金)〜9月8日(水)までオランダ出張してまいります。昨年も同じ時期に現地確認と南半球産流通状況確認に出張してまいりましたので、今年で2年連続となります。帰国後に詳しい情勢報告をいたします。

 

 

以上

 


 

参考:山喜農園及び日本の状況

H16年8月2日付発行情勢報告をH16年8月31日に追加・修正)

当社輸入状況(南半球産 + N.L.産)及び98年産〜04年産百合球根弊社出荷状況及び予定

                                          (単位:1,000球)

 

12月出庫

(南半球産 +オランダ産)

1月出庫

2月出庫

3月出庫

4月出庫

5月出庫

6月出庫

98年産

  (  130+3,270)

4,000

2,700

4,300

4,300

3,400

3,800

99年産

  ( 1,350+2,750)

4,900

4,600

4,600

2,900

3,600

4,400

00年産

  ( 2,450+2,750)

4,400

2,700

5,000

3,300

4,000

4,100

01年産

  ( 3,500+2,100)

4,300

2,900

4,500

5,200

3,100

3,800

02年産

  ( 5,600+2,100)

4,300

3,200

4,400

4,600

3,200

5,600

03年産

  ( 5,000+1,950)

4,700

2,900

4,650

6,000

3,600

5,200

04年産

  ( 5,800+   )

 

 

 

 

 

 

      (↑カッコ内左:南半球産)

 98年〜03年南半球産球根の出庫数は掘り取り年の9月〜翌年2月10日までの合計出庫数です。04年産の南半球産の出庫数はH16年8月31日までの取扱予定数です。

 

 

 

 

 

 

 

 

当社輸入量

 

 

7月出庫

8月出庫

9月出庫

10月出庫

11月出庫

12月出庫

合計1

(当社占有率1)

合計2

(当社占有率2)

98年産

6,200

5,800

4,500

 3,600

 1,300

   400

47,700(25.1%)

48,800(25.5%)

99年産

6,600

5,800

4,500

 2,300

 1,050

   250

49,600(26.3%)

50,800(26.7%)

00年産

7,000

6,300

3,500

 1,500

   800

   540

48,300(27.7%)

49,200(26.9%)

01年産

6,400

6,000

3,100

 1,200

   700

   220

47,000(28.1%)

49,050(28.2%)

02年産

5,800

5,100

3,300

 1,500

860

740

50,300(27.7%)

49,700(27.2%)

03年産

5,800

6,050

 

 

 

 

51,250( ? )

52,200( ? )

04年産

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       日本の輸入量(推定)

 

参考

   合計計算式1

(南半球産  + オランダ産)

合計計算式2 

98年産

    150    189,658 = 189,808

191,158 

99年産

  1,500    187,034 = 188,534

190,034 

00年産

  3,000    178,174 = 181,174

183,174 

01年産

  5,000    162,226 = 167,226

174,116 

02年産

 11,890〜+  169,801 = 181,691

181,801 

03年産

 12,000〜+142,498 =  未定

未定  

04年産

 15,300〜+   ?

 

    (↑カッコ内左:南半球産の推定球数)

※合計計算式1:同一掘り取り年の南半球産+オランダ産の輸入合計数

※合計計算式2:オランダ産+翌年の南半球産の合計数(03年産南半球産はほぼ確定/04年産南半球産は

        8輸出業者の販売見込み:聞き取り調査3月27日現在)

※オランダ産百合輸入統計について。

  日本の輸入量は、今まで使っていたオランダ植物輸出統計の誤差が最近大きくなっているので、

 今回は日本の財務省貿易統計を(98年まで遡って)採用しました。従って前回までご案内していた

 数値と変わっております。

03年産のオランダ産の輸入量は、7月末までの輸入数量。昨年同月比3%の減少。